からあげ博士の日常と研究と

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楽天モバイルは本当に買いか?楽天モバイルを1年使ってみた感想

 こんにちは。モバイルデータ依存のからあげ博士(@phd_karaage)です。自宅に固定回線を引いていないこともあって、モバイルデータがないと死んでしまいます。特にここ最近のリモート研究の影響もあり、家でのモバイルデータ使用量がうなぎ登りです。楽天モバイルがなかったら正直死んでいました。

 一方で各社料金プランが改まり、さらに5Gを普及させようという動きの中、docomoはテザリングを含めたデータ使用量が無制限というプランの提供も始めています(他社はテザリングに関して制限があったりする)。実際私も5Gギガホに契約変更をして無制限の恩恵を受けています。1日50GBとか通信しても制限かけてこないのはありがたい話です(151・docomo総合受付で確認したところ、現時点で超大トラフィックに対する制限は特にかけていないらしい)。

 そんな中楽天も同様に無制限プランを、大手3社の数分の1程度で提供を明言しており実際に使ってみています。もっとも無料サポータープログラムからの移行で1年間無料の恩恵を受けていて一切の金銭を払っていない訳ですが。そんな楽天は買いなのでしょうか?無料サポータープログラムから数えて1年ほど使った感想を述べていきたいと思います。

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楽天モバイル回線の図

どこでも繋がる安心感はない

 都内23区で携帯として使う場合、正直繋がらないところはほとんどないというのが自分の感想です。一部海上であろうレインボーブリッジの中間地点辺りは繋がらないぞ?となるときもありますが、通常通過するのは一瞬なのでそれほど問題にならないでしょう。地下鉄内についてもauの電波を拾って繋がることは繋がるという感じです。当初は一部駅間、駅構内で電波をキャッチしているのに通信できないという事象がありましたが、それは改善しています。

 一方で地方に行くとほとんど楽天エリアでの通信はできないと思っていたほうがいいかもしれません。最近は基地局を建てまくっていることもあり、地方でもその都市圏だと楽天エリアになっている場合も結構あるようですが、この情勢で12月以降地方に飛んでいないのでその辺りは何とも言えません。

 楽天回線を使ってみたい、という場合には自分の使う周辺が楽天エリア化されているかどうかは確認したほうが無難です。もちろんauのローミングが月5GBまで使えるので小容量で十分という場合には問題にならないのかもしれませんが。

ローミングエリアは今後狭まっていく

 散々話題になって騒がれていましたが、auのローミングエリアは今後どんどん狭まっていくことが明言されています。その中でauのローミングが終了した場合、自分の使うエリアが楽天エリアの飛び地になる可能性は否定できません。エリア化されているのに、高層階で使う場合などはローミングエリアになったり、場合によっては圏外になる場合もあるのでその辺りは使ってみないと何とも言えない。というのが正直なところです。

UN-LIMITを謳っているがUN-LIMITではない

 楽天エリアでの通信の場合、2,980円を払うことで通信が無制限になると謳われていますが、実のところdocomoのように超大トラフィックを流した場合でも無制限、ではありません。もっとも一般的携帯ユーザには縁がない話かもしれませんが、固定回線の代替を考えている場合には注意が必要です。

 1日10GB以上の通信を行った場合、その日の通信が3Mbpsに制限されます。リモートワーク中にこの制限に出くわしたとき、UN-LIMITじゃねえじゃねえかと怒り出しそうになった記憶があります。もちろん金額が大手より安いことを考えると(さらに無料で使っていることを考えると)、クレームを入れるまでもないことではありますが、ちょっとこれは宣伝文句に偽りありじゃないのかなあと思わざる得ません。

 そんな量のデータは使わないわ、でも1月で20GB以上使いますわ、という場合は楽天モバイルという選択肢はありなのかもしれませんね。

回線速度はそんなに速くない

 これは使用している周波数帯の話にもなり、後発の楽天モバイルは圧倒的不利なので仕方ない話ではありますが、回線速度は数Mbps~数十Mbps程度と大手に比べると回線速度は圧倒的に劣ります。というか今日久々に計測したら結構ひどい値が出たんですが……

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楽天回線とdocomo回線の回線速度比較

 スピードテストの比較で、複数回試してみていますが平均的な結果がこちら。どちらの端末でも同じサーバーに接続しています。docomoについてはバックグラウンドでYoutubeが音楽を流しているので(とはいえもう少し出るだろう?)。どちらも4Gエリア、通信制限はなし、という状況でこの数字なので何とも言い難いものがあります。

 この要因として、楽天の場合少ない周波数帯にトラフィックが集中していること、複数周波数帯を使ったキャリアアグリゲーションがそもそも不可能なことが挙げられそうです。docomoの場合は、4Gエリアであっても複数周波数帯を持っているため、キャリアアグリゲーションで速度が出せそうということはありそうです。また回線バックボーンの違いはあるのかもしれません。そのため固定回線としての運用は、基地局が増えること、ユーザが減ること(もっともこれは楽天にとってうれしいことではないですが)などの要因がないと回線速度的に難しいかもしれないですね。

 23区内とはいえ割と辺境に近いところではあるので、速度が出にくい可能性はありそうですが。

とはいえ価格が圧倒的に安い

 楽天モバイルにとって結構ネガティブなポイントを述べてきましたが、価格が安いあるいは1年無料は大きいのではないでしょうか。20GB以上無制限(ただし1日10GBの制限はあり)で、2,980円(+税)という価格は大きいです。私自身はこうした制限が実用上厳しいと考えたため、docomoを5G契約に、楽天は無料の範囲内で使っていこうと考えていますが、メイン端末はMVNOや大手の低価格プラン、サブに楽天回線という使い方はあってもいいような気がします。

あくまでサブでしか勧められない

 メインでオススメできないのは、通信エリアの問題から。電波の周波数帯的にも一昔前のSoftbankと同じような現象が起こる気がします。高校生のときに先輩がSoftbankのiPhoneを持っていましたが、地元の県庁所在地にある新幹線停車駅で「場所によっては圏外になる」と言っていたのには笑いました。

 恐らくそういった場所ではauのローミングになることは想定されますが、そのローミングも期限付き。いつまでもその場所で通信できるとは限りません。なんとなくその状況でメインとして使うのは厳しいなあというのが正直なところです。

大手3社の低価格プランを利用できない人たちの受け皿になるか?

 大手3社の低価格プランはショップでの取り扱いを行わないと報じられています。実態はどうなるか分かりませんが、それでもショップにサポートを求めるのは酷というものでしょう。一方で楽天は地方においても楽天モバイルのショップを展開しています。1プランと言っている訳ですから、当然この価格でショップで契約することが可能です。

 案外オンラインで大手3社の低価格プランを契約できない人たちは楽天という選択肢に目を向ける可能性がありそうです。とはいえ、この価格でショップにサポートまでを求めるのは酷な気がしますが。ただ、端末販売などで頭金(という謎文化。分割の頭金ではないのだ)を取ってショップの利益があるなら、そういったサポートも得られる可能性がありそうです。そういった意味で楽天回線は広がっていく、ことも考えられそうです。

 もともと楽天モバイルは、楽天経済圏に取り込むためのフックとして機能させたい思惑があるようなので、地方の非オンライン契約層の取り込み、というのは実は有効な策なのかもしれません。

まとめ

 私自身は、無料期間が終わったら1GB以内に抑えて無料を維持するくらいの使い方しかしない気がします。ちょっとフルプライス払って楽天回線を使いたい、というほどの意欲はありません。一方で20GBプランやMVNOでメイン端末を運用して、サブに楽天回線、という使い方は全く無しではないと思います。

 ただし、大手3社でファミリー契約などをしている場合、5Gプランに一本化してしまう、というのも安価になる場合もあるので、それは各々の事情に合わせて要検討ではないでしょうか。

 結論としては、めちゃくちゃオススメ、ではないが使い方とエリアによってはアリなんじゃないの、という感じです。