こんにちは。からあげ博士(@phd_karaage)です。これまでNEX-C3とIndustar-69でいくつか記事を書いてきました。Industar-69が手元に届いてからというもの、NEX-C3には常にIndustar-69が装着されています。サイズ感がすごくいいんですよね。
絞ればそれなりに、開ければいかにもローファイな写真が撮れるというなかなか使い勝手がいいレンズです。使えるようにするまでにはなかなかの苦労がありましたが。
まあまあ写真が貯まってきたので、ちょっとまとめてお見せしようかなと思います。ただいい写真なのか、と言われると微妙ではある。
目次
ローファイな羽田空港
絞って撮れば見れなくはないくらいの解像度になるこのレンズ。28mmレンズということで、展望デッキからの飛行機撮影に向くかと言われると全く向かない。ただAPS-Cで換算42mmほどになるこのレンズはやっぱりスナップに向いている。
絞りを開放にするとボケボケである。ピントはここなんだろうなあというのが分かる一方で、周辺は結構流れる。片ボケの影響もあるとは思うが、それ以上に周辺の流れがひどいといえばひどい。ここに味を見出せるかはなんとも言い難いところ。
国際線ターミナルはガラガラ。人工物をこうして撮ってもなんか違和感がない写りをする。不思議な感じ。それなりに絞っているというのはあるけど。
上の写真で見たボケボケな感じの写り方をするレンズとは思えないような、そんな感じ。
羽田空港1周クルーズにもこいつと
羽田空港一周クルーズなんて面白いものがあったので、それに参加してきた。今後も予定されているらしい。
逆光下で撮るとはちゃめちゃな写りになるのかなと思いきや全然そんなことはない。F8まで絞れば全然見れる写真になる。
片ボケはある程度マウントアダプターを調整することでマシにはなったと思う。というかここまで色がしっかり出て、解像感もいい。もう少し高解像度なカメラで撮影しても全然通用しそう。ちょっと歪曲が出てるなあと感じることもある。写真が傾いているのは船が揺れるからではあるが、これはこれでローファイ感があってよい。
こういう青やオレンジの出方がすごく好きなレンズである。そしてこのツアー、飛行機の飛行経路真下に船をつけてくれるので、かなり迫力がある。ただしめちゃくちゃ寒い。
α7RにSAL70300Gで撮影してみるとこんな感じ。
違う飛行機だけどこれくらい迫力がある写真が撮れたりする。じゃあなんでこのツアーに関して単独で記事を書かないんだよと言われると、見ての通りセンサーにゴミが乗りまくりだったから。
こういうのって撮影中気が付かないのかよって感じですな。α7Rで撮った写真は全部こんな感じだったのでもうやーめたという訳。
飛行機との距離が近いので、換算42mmでもこれくらい写せる。Industar-69、なかなかできる子。
友人と海に出かけた
あいにくの曇り空。コントラストが低い被写体を撮ると、こんな感じに一気にローファイ感が現れる。使ってて面白いレンズなのは間違いない。
なんかの遊覧船に乗る。現代のカメラ、レンズがこんな写真を出して来たらクレームものかもしれないけど、Industar-69だったら許せる。というかむしろこういう写真を期待しているよねという説すらある。
こういうローファイ写真って、もちろんきちんと撮るべきなんだろうけど、筐体のサイズ感もあって、とりあえず撮る、ということができる気がする。ピントがここで、絞りがこうだから……なんて深く考えないで、とりあえず撮る。そして出てきた写真を見てこれじゃだめだよねえ。って反省する。
友人と近くの喫茶店に行く。こうしてみると飯撮りカメラとしては全然ダメ。最短撮影距離が現代のレンズと比べて長すぎるので手前にピントが全然合わない。
ただ42mmという画角もあって、人と出かけてるんだなあ。そういう雰囲気は撮れる。
NEX-C3とIndustar-69の組み合わせは肩肘を張らなくていい
ローファイに写るんだから適当に撮ってもいいよね、ということではないけど、それでもしっかりここにピントがあって、露出はこうで、よっしゃ撮るぞ、という感じじゃなくて、スマートフォンでパッと何かを撮るかのように、でもピントリングを回して、絞りも考えつつ、なんていう不便を楽しみながら撮れる組合せだと思う。
現代のスマートフォンのほうがよく写るのは当たり前で、筐体だってスマホ2~3台分くらいの重さはある。だけど、写真をなんとなく撮る。ピントを合わせて、絞りつつ、という写真を撮るお約束を守りつつも、気楽に撮れる。そんな感じだよなあと思っている。